ごあいさつ

西迫理事長

 2021年度が幕を開けました。平素から,組合員の皆様には,学校生協を積極的にご利用いただき,感謝申し上げます。
 昨年度は,誰にとっても忘れられない,いえ,忘れてはならない1年となりました。「人災」と言っても過言ではない国内における新型コロナウイルスの感染拡大は,多くの人の命を奪い,一人ひとりが希望を抱きながら明日を迎えることさえも難しくさせました。子どもたちは,臨時休業をはじめとする未曽有の学校生活を強いられ,教職員もコロナ禍における教育実践に苦悩を重ねてきました。
 2020年度を振り返ってみますと,「あなたは,どう生きるのですか」と問われ続けてきたように思えます。
 18世紀半ばから19世紀のイギリスでは,産業革命の影響による物価高や悪質な商品の流通に市民は苦しめられていました。そのような状況下,市民有志が,自分たちの生活を守り,安心・安全な商品を手に入れるために資金を出し合って組合を立ち上げ,小さな店を開いたのが生活協同組合の始まりだと言われています。
 同じように敗戦後の混乱期においても,高騰する物価や生活必需品や学用品などの物資不足は深刻で,教職員や子どもの学校生活や私生活を困難な状況に追い込んでいました。そうした中,自主的に物資を獲得し,安価で安定的な供給を進めることによって生活や教育の向上を図るために,県内の教職員によって広島県学校生活協同組合が設立されました。
 協同組合の「『共通の目的』のために協力し合う」という価値は普遍的なものですから,コロナ対策にも通じるものですし,「安い・早い・便利」という市場原理に流されるものではありません。
 そのことを,学校生協組合員18,500人の皆様に再確認していただくとともに,利用促進と組合員の拡大にご協力いただきますようお願いいたします。
 私たち役職員一同,一日も早くコロナ「禍」がコロナ「過」となることを祈念しつつ,組合員の皆様に必要とされる学校生協となることをめざして,今年度も努力を重ねていく所存です。

広島県学校生活協同組合
理事長 西迫 利孝